ごーちゃんの乗車船録

僕が電車や船に乗った記録、ただそれだけです。

エモい日記その1

京都を離れる。

引っ越しの準備が一段落したら、疲れとともにいろいろな感情が急に押し寄せてきた。最近は就活に追われていたため、あまり考えないようにしていたサークル時代のこと、引きこもりがちだった頃のこと、友人のこと、恋のこと、いろんなことが思い起こされて僕の心を支配している。

思い出はたくさんある。素敵な街で素敵な友人に恵まれた生活を送っていた。でも、大学生活の終盤を上手に締めることができなかったので、楽しい思い出がすべて霞んで見えてしまう。鮮明とした記憶ではなく、遥か彼方にある綺麗な星を眺めているような感覚。あれは夢だったのかとさえ思える。

 

もう慣れたと思っていた。サークルの同期が晴れ晴れしく大学を卒業し一流企業に就職する。後輩がそれに続く。その下の後輩もいつのまにやら社会人。自分ひとり取り残されたことに、もう諦めがついたと思っていた。でも違っていた。どうやら今日は大学院の卒業式だったようで、スーツを着た群れが百万遍で戯れていた。片手に卒業証明を持ち、満面の笑みで写真撮影をする卒業生の姿を見たら、思わず涙が溢れてきた。

ほとんど物が残っていない部屋を見て思う、僕は下宿という殻に守られていただけだったんだ。辛かったらひとり家に逃げ込めばよかった。部屋から机がなくなり、ベッドがなくなり、ダンボールしか無い今、僕の痛みを和らげてくれるものはもう何もない。

今後、愛知の片田舎の実家で、剣も鎧も失った僕はいったいどう生きていくのだろうか。これが文字通りの「都落ち」なんだなぁ、と笑いながらふと見上げたら、もう桜が咲き始めていた。

僕は枯れてしまったかなあ。



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